家事・育児の合間、子供が静かにテレビを見てくれてるとものすごく助かりますよね。
でもついつい自分が楽になるからとテレビに頼って、子供が依存症になっているのでは…?
私も今まで時短勤務で「朝晩は忙しいから」という理由で娘にテレビを見せ過ぎていたんです…!!
“合間”どころか起きている間、ほぼ“ずっと”です。
産前休暇に入って自分に余裕ができてから気付きました…(猛省)
本当に親の身勝手ですが、かわいそうだからってこのままにするのは娘のためにならないと思い平日だけテレビ断ちをしました。
この記事では娘のテレビ依存症がどの程度だったのか、テレビ断ちの過程と結果をまとめました。
我が子(3歳8ヶ月)のテレビ依存症
起きている間はテレビつけっぱなし&録画も見放題
時短で仕事をしていましたが朝晩は時間との戦い。
食事の準備、お着替え、保育園の準備、化粧、洗濯をして干して。帰ってからもご飯、洗濯物取り込んで畳んで、お風呂、保湿&ドライヤー、歯磨き…とやることは盛りだくさん。
そんな時に「お母さん!○◯しよう!」「お母さん!こっち来て!」なんてずっと叫ばれてると私が我慢できなくて、好き放題にテレビ・録画・DVDを見せていました。
恥ずかしながら、産前休暇に入って時間に余裕ができたときに危機感を抱きました。
朝起きてすぐ、保育園から帰ってきてすぐ
と言うような状況。
と誘っても、家事でそばを離れたときや食事中に何度も「TV見たい」と言うような有様でした。
テレビ依存症チェックリスト
娘のテレビ依存具合をチェックリストにしました。
同じように◯がつけば付くほどテレビ依存症になっている可能性が高いと言えるでしょう。
- 朝起きてから・帰宅してからすぐに「テレビが見たい」と言う
- 短めの番組が1つ終わっても次から次へと他の番組を見たがる
- 先の時間もテレビを見ることで頭がいっぱいになっている(帰ってから見る、明日見ると言うなど)
- 話しかけても聞いていない
- 一部のリモコン操作を覚えてしまっている
- 自分でDVDを出して持ってくる
- 途中でテレビを消して他のこと(お風呂や歯磨きなど)をすることを嫌がる
- すぐテレビを見たがるため一人遊びをできる時間が短い
- 会話不足だと感じている
- 一緒に遊ぶ時間が少ないと感じている
テレビ依存症を克服する方法
私が実践したテレビ依存症の克服方法をご説明します。
ルールを決めて徹底する(親も!)
まずテレビ鑑賞のルールを決めます。
平日の朝、平日の夜、休日、風邪や病気のときのルール。
あとは他の家族とのテレビルールをしっかり打ち合わせしておきましょう。
うちの場合は夫がテレビ大好き人間です。
普段からお仕事も頑張ってくれているし他に趣味もあまりないので夫からテレビを取り上げるのは残酷すぎると判断。
平日に夫がいる時間と休日はテレビが付いていてもOKということにしました。
さて、私の決めたテレビ断ちルールは以下の通りです。
- 平日・休日共に、お父さんがいる間はテレビが付いていてもOK
- 平日の食事中は絶対にテレビを消す
- 平日でもお片付けなどやることが終わっていれば30分以下の番組1本なら見てOK
リモコンは子供の手が届かないところへ
リモコンの電源ボタンって赤くてわかりやすいですよね。
3歳にして付ける・消すは出来ていたのでリモコンは高い棚の上に置いてまずは勝手にテレビを付けられないようにしました。
番組が終わったらすぐに消す…を徹底
見たい番組が終わったらすぐに消す。
もちろん休日でもだらだら付けっぱなしにせず、誰もテレビを見ていなければ消す、というルールを夫とも共有して徹底しました。
始めはまずテレビが消えている状態に慣れるところから始めました。
遊び道具を揃える
今までテレビを見ていた時間が暇になるのでお家遊びをたくさんできるように環境を整えました。
- おもちゃ
- 塗り絵
- 切り貼りドリル
- おえかきノート
- ねんど
- パズル
- スタンプ
- プチ工作
具体的には、リビングに娘用のミニ机・イスを用意していつでも自分で上記の遊びに取りかかれるようにしました。
【実践】平日のテレビ断ち!過程報告
と事前に説明してからテレビ断ちに入りました。
1日目(平日)
朝の様子
夫が朝のニュース番組を見ている間「アニメが見たい」とギャーギャー泣きながら朝ご飯を食べる。
夫をお見送りした後「お父さん行ったからテレビ見ていい?」と言う。
一緒に切り貼りドリル2ページ分をする。
一緒に洗濯物たたみ。
帰宅後の様子
「お父さんまだ帰ってこない?」←夫が帰ってくればテレビを付けてくれるので
寝かしつけ5分で寝たけど30分後に一度起きてきた。
一緒にスタンプ遊び。
お風呂の後、タオルをエルサのマントみたいにしたいと言い出し自分で出来なくてギャン泣きしていた。
2〜3日目(土日)
4日目(平日)
朝、控えめに「ファインディングニモ見ていい?」と聞いてきたので「平日は映画は見ないよ、お休みの日にみんなで見ようね」というと、お父さんにブツブツ文句を言いに行く。
5日目(平日)
その際、夫の見ていたニュース番組をつけっぱなしにしていたら「テレビ見てないから消そうか」と言ってきた。
一緒に洗濯物たたみ。
突然降ってきた雨の音に気付いた。
【結果】テレビ依存症が緩和・コミュニケーションが増えた!
始めは超不機嫌になって大変だった
上記の1日目の様子を読んでもらえればわかると思いますが、始めはそれはもう超不機嫌で大変でした…。
そこまでテレビ依存症にしてしまったのは私のせいですが(猛省2回目)、だからこそ責任を持って「テレビがなくても暇をつぶせる方法を身につけさせてあげないと!」「ここで私が折れてはいけない…!」と初日で決意したのでした。
慣れればそんなに「テレビテレビ」言わなくなった
平日のテレビ断ち3日目には「誰も見ていないテレビを消そう」という提案をしてくれるまでになりました。
また、長らく手をつけてなかった古い絵本を自分で引っ張り出して来ました。
今までは興味のない番組でもぼーーっと見ていることがあったけど、興味がないとおもちゃで一人遊びもするようにもなりました。
暇さえあればすぐ「○○が見たい」と言っていた娘も、自分で何かすることを見つけられるようになってきました。
親子のコミュニケーションが激増した!!
テレビがついていないと呼ばれる回数が激増。
「お母さんお母さん!!◯◯やろうコレやろう!」
「お母さん!こっち来て!◯◯取って!!」
正直、大変だなと思うことはあります。
でもその分、こんな絵が描けるようになったんだ〜とか、娘が暗記した絵本を私に読んでくれたりなど、親子の濃いコミュニケーションが激増しました。
ボール遊びでキャッキャと喜んでいる娘の100%笑顔を見ていると、テレビ画面を眺めているだけでは得られなかった大切な物を取り戻した気分になりました。
自主的に遊べるようになった!!
さきほど対策の部分で、お絵描き・塗り絵・切り貼りドリルなどを揃えたと書きましたが、これが効果絶大!!
自分専用のスペースができたことが嬉しいらしい。
と言って自分でお絵描きしたり、工作したりすることが増えました。
料理中で私が一緒に遊んであげられないときなど、いつでも自分で活動できるようになったのが良かったです。
細かいことに気付けるようになった
一つは食育について。
テレビを見ている時は常に意識がテレビ画面の方へ向いていましたが、晩ごはんの食材に興味を持ったり、お手伝いしてくれるようになりました。
キノコといってもシメジや舞茸、エノキと様々な種類があること。ごはんは左、汁碗は右…と配膳の基本ルールを教えること。
テレビに邪魔をされずにコミュニケーションが取れるようになりました。
もう一つは、外の音に気付けるようになったこと。
サーーッと降り出した雨の音、遠くで走っている救急車のサイレン、お父さんが帰ってきてポストを開けた音!(←ワンちゃん・ネコちゃんみたいですが、本当によく気が付きます。)
だから何って言われたら確かになんてことない出来事ですが、3歳にとって五感(聴覚)を使うことは大切なんじゃないかな、と思うのです。
まとめ
今回はテレビ依存症の克服について書きましたが、もちろんテレビにもメリットはあります。
実際に我が家ではEテレに大助かりですし、幼児雑誌の付録DVDで覚えた手遊び歌なんかもたくさんあります。
でも行き過ぎた娘のテレビ依存症を克服するためにルールを決めて平日テレビ断ちをして、様々な発見がありました。
今日から一切テレビ禁止!!というのは子供にも息抜きの時間がなく、大人になってから逆にテレビ大好き・テレビ漬けになる可能性もあります。
私と同じように子供のテレビ依存で悩まれている方は、まず家族みんなでテレビのルールを決めるところから“脱テレビ依存”を始めてみてはいかがでしょうか…?
