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モアナとジブリ、7つの共通点【もののけ姫・ナウシカ・ラピュタなど】

モアナと伝説の海についての分析記事

2017年3月に日本公開されたディズニーアニメ映画「モアナと伝説の海」を見たんですが…

mirin
mirin
あれ…?これってジブリのあの作品と一緒じゃないか…? 

と思う点がたくさんありました。

この記事では私が発見したモアナとジブリ作品の共通点7つをまとめ、「これはオマージュの範囲なのか、パクリなのか問題」を考察します。

※もし未鑑賞の方がここまで読まれている場合は、この先かなりネタバレ含むのでご注意ください。
※モアナの詳しいあらすじは省き、鑑賞した前提で書きます。

共通点1【村の人々を守るための旅】モアナ⇔ナウシカ・アシタカ

昔のディズニープリンセスといえばドレスを着て王子様が迎えに来てくれるのを待ちわびているイメージがありますよね。
最近はアリエル、ラプンツェルなど自分の檻から脱出して大冒険・幸せを勝ち取るアクティブプリンセスも登場しました。

今回の主人公モアナはそのアクティブプリンセスとも明らかに違う点があります。

それは、自分のためだけでなく誰かのために世界を救う旅に出るという動機です。

モアナの村は闇に飲まれ世界が壊れかけていました。
そこで村長の娘であるという身分もかえりみず、禁断とされた海への旅へ出かけます。

そこで思い出したのがジブリ作品のナウシカと、もののけ姫のアシタカです。
2人とも村の姫、次期村長という高貴な身分。
崩れた世界のバランスを取り戻すべく冒険する設定はモアナも同じです。

ナウシカについては、虫の命・腐海の命を大切にして共存したいと思っているのに遊ぶことさえ許されず人間は腐海を焼き払うほど毛嫌いしているという点も、
モアナの禁じられた船旅・海と共に暮らすことへの憧れと共通する部分があります。

共通点2【成長過程】モアナ⇔千尋

モアナと千尋の共通点は3つ。

  • 自分自身が魔法や特別な能力を持っているわけではない
  • 周囲に助けられながら少しずつ成長していく
  • 自分とは何かを探す旅

モアナは普通の人間です。人魚のアリエルみたいな特殊な生物でもないし、ラプンツェルのように魔法の髪を持っているでもありません。

自分は誰なのか自問自答しながら、海・マウイ・おばあちゃんに何度も助けられながら成長していきます。

その姿が千尋と重なりました。(千尋はもっとヘッポコメンタルからのスタートでしたが)

共通点3【アイテム】モアナのテフィティの心⇔ラピュタの飛行石

石、ネックレス、色、力を発揮するときに光る。
本当にそっくりです。

モアナがテカァに向かって“テフィティの心ならここにあるよ!”という風に石をかかげるシーンの光り具合も、飛行石そっくりでした。

共通点4【見た目・動き】モアナのテカァ⇔ナウシカの巨神兵・千と千尋カオナシ

まずテカァを見たときに驚きました。ディズニーのラスボス史上最強なのではないかと。

人間を圧倒する大きさと攻撃力、殺傷能力。巨神兵と似ています。

テカァの投げてくる巨大な火の玉…巨神兵の発するビーム…
少しでもかすめようものなら即死です。(怖ッ)

また、モアナを追いかけて島の上を移動するときの四つんばいの動きが、怒って千尋を追いかけまわすカオナシのようだと感じました。

共通点5【命を司る神】モアナのテフィティ⇔もののけ姫のシシ神

テフィティは心(石)、シシ神は首を取られたことにより世界の均衡が崩れ自然が崩壊していきます。

テフィティは海に捨てられたマウイを半神半人にし、シシ神は死にかけのアシタカに命を吹き込みました。世界に必要だと思った者には生き続ける力を与えています。

つまり、両者は世界の生命をつかさどる神なのです。

共通点6【テーマ・自然共生】モアナ⇔ナウシカ・もののけ姫

共通している映画テーマのひとつとして「自然共生」があります。

モアナの先祖たちはテフィティの心(命を創りだす力)を欲しがりました。
ナウシカでは人間が住む場所を腐海に浸食されていると思い腐海を焼き払いました。
もののけ姫では不老不死を欲しがってシシ神の首を奪い合いました。

どれも愚かな人間の行為によって、自然を壊すことへ繋がってしまいます。人は自然に対して謙虚な気持ちを持つべきという教訓を与えてくれる映画です。

共通点7【シーン・神へ大切な物を返す】モアナ⇔もののけ姫

モアナがテカァ(元はテフィティ)に心を返すシーン、もののけ姫でサンとアシタカがデイタラボッチ(元はシシ神)に首を返すシーンが重なりました。

返す側が突起した岩の上に立ち、神側がその元にやってくる構成も似ています。

余談ですが、心を持つモアナの元へものすごい勢いで這ってくるテカァを見たとき、私は「お!もののけ姫みたいにモアナもテカァの炎に包まれてしまうのかな!?」と思いました。
…が、直前で急ブレーキして犬のようにシュン…と大人しくなってしまったのでちょっと拍子抜けしてしまいました。もうひと超えの盛り上がりが欲しかった…。

 

モアナとジブリ、7つの共通点の説明は以上です。
「そんなシーンあったっけ?」と思う人はDVD・Blu-rayで見返してみてはいかがでしょうか。

パクリではくリスペクト&オマージュである

これだけ共通点があると必ず出てくるのが「パクリだ!」という声。
パクリとリスペクト&オマージュの境界線は、この記事内だけで説明しきれないくらい非常にむずかしい問題です。

判断材料になるのは、作り手側のマインド。想いです。

監督2名がジブリファンで「影響を受けた」と公言

モアナの製作については、監督2名がジブリ作品から影響を受けた」と試写会の場で発言したとの記事を発見しました。
その記事がこちら>> ディズニー新ヒロインはジブリの影響受け誕生

さらに日本の会見でも宮崎駿監督の作品について熱く語っています。モアナのおばあちゃんの声優を務めた夏木マリさん(千と千尋の神隠しで湯婆婆の声を担当)に対面して感激していたそうです。
その記事がこちら>>ディズニー『モアナと伝説の海』監督、“湯婆婆”夏木マリとの対面に感激

本気で作った映画で「ただのパクリ」をするわけがない

また、ディズニー映画ということでモアナの製作も例にもれず、膨大な下調べと現地取材を重ねてできた作品だということ。

そこから彼らは当時の文化や航海術を学ぶべく、フィジーやサモア、タヒチなどの島々を訪れ、考古学者や人類学者、漁師、村の村民に取材を行ったという。
引用>>『モアナと伝説の海』監督が明かす、モアナ誕生の秘密 「最初の主人公はマウイだった」

入念な取材、情熱をもって製作した作品で「ただ好きだから」という理由で無意味なパクリをするようなことはしないでしょう。

個人的には十分リスペクト&オマージュの範囲に入ると思います。

ジブリが今もディズニーへ大きな影響を与えているというのは日本人としてとても誇らしいです。

さいごに

「モアナと伝説の海」は典型的プリンセスからの脱却・ヒーローのマウイが不細工・旅のお供である鶏のキャラも可愛らしさがなく役立たずなど、これまでのディズニーとはかなり違った映画で私はかなりおもしろかったと思います。

mirin
mirin
次にどんな設定のプリンセス作品をもってくるのかも楽しみ! 

今回私が紹介したのは7つの共通点でしたが、ジブリに影響されたシーンがまだ他にもあるかもしれません!

ぜひご自身の目で確かめてみてください!